第12話〜feat. HINAKO HUJITANI #4 [さいあい]〜

 佐々原高校の体育館は、そこそこ広い建造物だ。
 正確な広さまではわからないが、少なくともバスケットボール部とバレーボール部とバドミントン部が同時に活動を行えるくらいの広さはある。
 俺が今まで移り通ってきた学校の中でも一・ニを争う広さだ。
 ……そんな佐々原高校の体育館に、日曜日にもかかわらず1−Bの面々が集まっていた。
 そう、今日はさざなみ祭でやる演劇の全体練習の日なんだ。

「皆、集まってる〜?」
 舞台の上で泉川が叫ぶ。
 声は体育館内に響き渡り、そこにいる俺を含めた全員が一斉に泉川の方を向いた。
 俺を含め、演じる役のクラスメイトたちは皆、それぞれ自分の役の衣装を着ていて、何だか見ているだけでも結構面白い。
 日奈子はお姫様役というだけあってフリルがたくさんついたドレスを着ていて、どこで手に入れたのか頭にはティアラもつけている。
 その他、クラスメイトたちを仕切っている泉川は女騎士団長――ファーナ役で模造の剣と皮製の鎧みたいな服、ケイト姫の侍女役の春日井さんと森野さんは何やらメイドっぽい服、魔導士の部下役の高遠さんと由紀はフードのついたローブみたいな服をそれぞれ着ている。
 ……ちなみにうちでの練習の時に姉貴が代演した魔導士役は幸樹だ。……着ているローブみたいな服がちょっと大きめみたいで、なんか迫力のない魔導士に見えてしまっているけど。
 俺は主人公の騎士――サッシュ役で、模造の剣を持ち、鉄っぽく見える材質で作られた鎧のような服を着ている。
 ……何だかとっても着心地が悪いのは言うまでもない。
 まぁそれは置いといて、とりあえず周囲を見渡してみるとクラス全員……とまではいかないが結構な人数が集まっていた。
(まぁ、さすがに全員集まるってことはないだろうな。……こういうのを嫌がるヤツって、絶対に一人や二人いるもんだし)
 そう思っていると、泉川も同じように感じていたのか、体育館に散らばるクラスメイトたちを指差しで数えながら、
「……さすがに全員は集まらないかぁ。……まぁ、主要のメンバーは集まってるからいっか。
 じゃあ、そろそろ始めるよ〜」
 そう言ってクラスメイトたちを集合させた。

「とりあえず、予定通り前半部分は台本を見ないで、後半からは台本を見ながらって感じでいくから〜」
 集まりざま、泉川は皆に向かってそう伝える。
 これは、俺を含めてまだ自分がやる役のセリフを全部覚えていないという人が多いことを考慮して、この全体練習を始める前から決めていたことだ。
「それじゃあ早速始めよ〜」
 泉川のその言葉で、クラスメイトたちが一斉に動き出す。
(さて、練習の成果を見せるときが来たなっ!!)
 俺は気合を入れてから舞台袖へと向かう。
 舞台袖はそんなに広いスペースではなく、ギュウギュウ詰めとまではいかないが結構狭苦しい状態になっていた。
 ただでさえ狭い空間に、体育倉庫に入りきらない器具が詰め込まれているからだ。
 ……それでも、これから舞台に出る全員がこの舞台袖にいるわけではない。
 舞台袖は舞台の両端にあって、俺がいる舞台袖――舞台に向かって右側――には泉川と春日井さんと森野さんが、反対側の舞台袖には日奈子と幸樹がいる。
 つまり、四人だけでも狭く感じるくらいのスペースしかないんだ。
「橘、ちゃんとセリフ覚えてきた〜?」
「まぁ、完璧じゃないかもしれないけど……それなりに覚えてきたよ」
「ホントかなぁ? 途中で言葉に詰まったりしないでしょうねぇ?」
「大丈夫だって」
「くすくす、橘君なら大丈夫だよね〜」
「そうですね。きっと皆さんバッチリこなせますよ」
 談話もそこそこに、舞台袖の二階にある音響室にいる音響係のクラスメイトから始まりの号令がかかる。
 反対側の舞台袖を見ると、日奈子と幸樹がこちらを向いて『準備OK』と頷いていた。
 応じてこちらも皆で頷く。
 音響室からナレーション役の凛とした声が聞こえ始め、小気味良い緊張感が生まれる。
 そして……舞台へと向かう時が来た。

『よしっ、行こうっ!』

 小さく、でも強い気持ちを込めて言うと、音響室から流れてきた曲に合わせて勢いよく飛び出した。


 * * * * *

――ハインラットの城下町は、いたるところから火の手が上がり、まさに『炎の海』と化していた。
 逃げ惑う民衆、絶えず燃え盛る業火――。
 ……そんな城下町の大広場で、二人の騎士と二人の侍女が皆一様に怒りを見せながら睨みを利かせている。
 その睨みの対象は……余裕の表情を見せる一人の魔導士だった。
「貴様ぁ!! いったい何をたくらんでいるんだ!!」
 憤怒の表情を剥き出しにしたサッシュの、つんざくような鋭い怒声が響く。
 しかし、それを受けた魔導士は全く怯む様子を見せず、それどころか嘲るような笑みを浮かべていた。
「何をたくらんでいるか……だって? そんなこと、これから死ぬ者に語ってもしかたがないだろう? ………クックックッ」
「そんなことないわっ!! 死ぬのは私たちじゃなくて……あなたよっ!!」
 女騎士団長ファーナが、自分たちに希望を持たせる言葉を叫ぶ。
 ………しかし、
「威勢の良さは立派だが……これを見ても、まだそんなことが言えるかな?」
 そう言って魔導士が差し出したのは、両手を拘束されたハインラット国の姫君――ケイトだった。
『姫様!?』
 思わず侍女の二人が、絶望の眼差しを向けながら叫ぶ。
 ケイトの姿を見たサッシュは、怒りを新たに一歩前へ。
 ……だが、ケイトが魔導士の手にある今、迂闊に飛び出すことは出来ない。
「ハッハッハ〜! ケイト姫の『これから』はお前たちの行動で決まるぞ。……クックックッ」
「サッシュ!!」
「ケイト姫っ! 貴様っ! 姫に何かしてみろ! その時は俺がこの剣で――」
「ほぉ、何かしたらその剣でどうするつもりだ?」
 魔導士の挑発するような言葉に対し、サッシュは憤怒の表情を見せる。
「――――貴様を倒す!」
「………クックックッ。それはまた大した自信だな。貴様のような騎士のはしくれに、この私が倒せるとでも思っているのか?」
「なっ!? 言わせておけばっ!!」
 サッシュは耐え切れず眼前にいる魔導士に斬りかかろうとするが、
「おっと、軽率な行動は避けた方が身のためだぞ。……私の言葉を聞いていなかったのかな」
 魔導士はそう言うと、両腕を掴まれたケイトを前面に向ける。
「くっ! 貴様ぁ!!」
「ほら、どうした? 私を倒すのではなかったのか」
「くっ………」
「クックックッ……ハッハッハ〜!! 手も足も出ないか……ケイト姫も哀れよのぅ。
 ……気が変わったぞ。お前たちはまだ生かしておいてやる。せいぜい生きて、自分の不甲斐なさを呪っているんだな」
 魔導士はそう言うと、そそくさとケイトを連れてその場から去っていった。
 『バチバチッ』という炎による効果音が、何の言葉も発すことの出来ないサッシュたちの耳に嫌味なほど残されていった――。

 * * * * *


「――何かすっごく上手くいってるね」
 とりあえず一場面を演技し終えた俺に掛けられたのは、日奈子によるそんな言葉だった。
 時刻は十二時十五分。時間も時間だから、いったん昼休み休憩を取ることになったんだ。
 俺は今、日曜日で購買も開いてないからわざわざ朝一で作ってきた弁当を、舞台の上でつついている。
「そうだな。……でも、何だかんだ言ってまだ最初の場面しかやってないから、そこでつまずいてるようじゃ話にならない感じもするけど」
「ふふ、そうだね」
 日奈子はそう言うと俺の横に腰掛け、持ってきたバッグの中から弁当を取り出す。
「でも、私はまだ『サッシュ!!』っていうセリフしかないから大したことないけど、橘君はいっぱいセリフ覚えてて……やっぱりすごいよ」
「はは、アリガト。……まぁ、練習した成果が出てる感じかな」
「そうだね。頑張ったもんね〜、ただでさえ他の人たちより遅いスタートだったから」
 そんな日奈子の言葉に頷いていると、突然背後から何やら妬んでいるかのような声が聞こえてくる。
「は〜ん……二人は秘密の猛特訓をしてたわけだ〜」
 ………泉川だった。
 泉川は意味深な笑みを浮かべてこちらを見据えている。
「そ、そんな大袈裟なものじゃないよ〜。……ねぇ?」
「あ、あぁ」
「ふ〜ん……ま、それはいいんだけどさぁ――」
 もっと追求してくるかと思ったけど泉川はすぐに話を切り上げ、代わりに新たな話題を囁き声で切り出す。
「あのさ、別に変な意味で聞くわけじゃないんだけど……最近何かあったの?」
「えっ……何か…って?」
「いや……何か最近二人の様子が変だな〜って思ってて。……ほら、この前も由紀に写真見せられたとき、橘、形相変えて由紀を突っぱねたあと廊下から出てっちゃったりしたじゃない。
 ヒナもなんか変な感じだったしさぁ………まぁ、別に言いたくないことだったら無理に答えてくれなくてもいいんだけど、何かちょっと心配だし……さ」
 泉川が変な好奇心か何かでこの話を切り出したわけではないということはよくわかる。
 結構世話を焼きたがるタイプだし、確かに最近の俺たちは傍から見たらちょっと変に見えるだろうし。
 でも……正直どう答えればいいのか迷ってしまう。
 隣にいる日奈子の様子をうかがうが、日奈子は俺に向けて困ったような表情を見せている。
(やっぱり……何にも言えないよな〜)
 心の中でそう決断しかけたとき、ふと、この前姉貴に言われた言葉が脳裏によぎった。
 姉貴は、俺がキスの話をしたとき、
『藤谷さんが気にしてない? ……あなた、本当にそう思ってるの?』
 ……と、言った。
 俺は……この場で『別に何にもないよ』なんて言葉を言っていいのだろうか?
 日奈子はそんな言葉を望んでいるのだろうか?
 実際どうなのかは分からない。でも……。

――――俺の中での答えは『NO』だった。

 言うべき言葉が決まると、自然と表情がやわらかくなっていく気がした。
 俺の表情の変化を見て、日奈子と泉川は不思議そうな顔をしている。
 俺は一瞬日奈子の表情をうかがってから、自ら決めた言葉を泉川に向かって言った。
「まっ、色々と……なっ」
 言ってすぐに日奈子の肩を軽くポンッと叩く。
――日奈子は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに笑顔になって「うんっ」と答えてくれた。
 それを見た泉川は、微妙な表情を見せたがすぐに表情を明るいものにして、
「そっか。……まぁ、詳細が気になるところだけど……とりあえず心配する必要はなさそうね。
 橘……ヒナに変なコトしたら承知しないからねっ」
 そう言って俺の頭を軽く小突く。
「っつ〜! 後で慰謝料請求するぞ〜。缶ジュース一本にまけてやるよ」
「何言ってんのバ〜カ」
 泉川は俺の冗談を軽く受け流すと、そのまま舞台を下りて別のクラスメイトの元へと行ってしまった。
「……泉川さん、ずっと心配してくれてたんだね」
「そ〜だな。まぁアイツの場合はちょっと心配性すぎるところもありそうだけど」
「ふふ、そうだね。……でもそれはちょっと言い過ぎじゃないかな」
 日奈子とそんな気軽な会話が出来たことが、俺に多大な安心感を与えてくれた。


 その後、前半部分の練習は順調に進んだ。
 特に明らかな失敗をするやつもいなかったし、前半部分はもう問題なさそうだ。
 ……ただ、後半部分は全然セリフを覚えていない。……っつ〜かまだ台本を読んでもいない。
 そのことを泉川に告げると、
「はぁ? 少しは読んどいてよ〜。……まぁ、途中参加なんだし仕方ないかぁ」
 そう言って、「つっかえつっかえでもかまわないから」と言ってくれた。
 ホントは、一度棒読みでも台本を読んでから練習を始めた方がいいんだろうけど、時間も限られてるからその場で読みながら演じることに。
「さ〜て、じゃあそろそろ後半部分の練習、始めるよ〜」
 泉川の言葉でまたクラスメイトたちが動き出す。

 後半部分の俺の演技は……はっきり言って演技になっていなかった。
 まぁ、それは元から分かってたことだから仕方がない。
 でも、結構他のやつらもあまりセリフや演技を覚えていないみたいだったから、ほんの少し気が楽になる。
 前半部分の演技が嘘のようなバラバラな演技が続いたが、それでもようやく物語りは佳境に――。


 * * * * *

「さぁ……追い詰めたぞっ!!」
 サッシュはついに魔導士を追い詰めた。
――場所はハインラット城の謁見室。
 サッシュの身体は魔導士の部下との戦いでボロボロになっていたが、『絶対にケイト姫を助け出す』という決意がサッシュの身体を動かしていた。
「ふっ、まさかこの私がここまで追い詰められるとはな……だがっ! 忘れてはいないだろうなぁ!!」
 魔導士はそう言うとケイトの腕を掴み無理矢理手繰り寄せる。
「くつ……」
(ここまで……ここまで追い詰めているのに!!)
 サッシュは歯がゆさを何とか抑えながら、魔導士との間合いを崩すことなく耐えていた。
「サッシュ!! 私のことはかまいませんっ! 気にせず斬って下さい!!」
「しかしっ!!」
「サッシュ!! あなたはハインラット国の騎士、国民の平和を守るのがあなたの義務でしょう! さぁ、早くっ!!」
「しかし……」
「サッシュ!!」
「ええぃ、ゴチャゴチャとうるさいヤツめ! その口から声が出ないようにしてくれるわ!!」
 魔導士の手に力がこもり、そこから火球が生み出されようとしている。
「サッシュ!! ……ここであなたが動かないのでしたら、私は…私は一生……死んでもあなたを恨み続けます!!」
――ケイトのその言葉が、サッシュを魔導士のもとへと一直線に動かしていた。
「うおぉぉ!!」
 サッシュは駆ける。魔導士のもとへ。
 今までが嘘のように怯える様子が見えた。
 サッシュは駆ける。親愛なるケイトのもとへ。
 覚悟を決め、祈るように瞳を閉じている姿が見えた。
 ……そしてサッシュは翔ける。
 愛用の剣を構え、渾身の力を込めて思いっきり前へと突き出した。

 ……………。

 ケイトの腕を掴んでいた魔導士の手に力がなくなり、ゆっくりと魔導士は背後へと倒れこんだ。
 それと同時に、ケイトの身体が前方へと倒れこむ――。

 * * * * *


「えっと…そして倒れこむケイトをサッシュが優しく抱き上げ……るぅ?」
 ……俺は思わず変な声を上げてしまっていた。
(そ、そういうオチかぁ!?)
 幸い、俺の言葉は呟く程度の声量で発したものだったから周りのクラスメイトたちには聞こえていない様子。
 でも……さすがに次の行動に移らないと周りも焦りだすだろう。
(そういや日奈子が前に女性恐怖症のこと聞いてたなぁ……このことだったのか……)
 日奈子の家に行った日のことを思い出し、納得しながらもテンションはちょっと下がり気味に。
(でもまぁ……少しの間ならなんとかなるだろ)
 とりあえずはそう割り切り、俺はケイト――日奈子の身体を抱き上げる体勢に。
 まぁ抱き上げるっていっても片手は台本を持つのに使ってるから、片手で添えるくらいになるだろう。
 それを見た日奈子はゆっくりと身体を倒してくる。
――――接触。
 そして、俺は意識を集中させながら台本のページをめくる。
(ケイトがゆっくりと閉じていた瞳を開き、自分を抱き上げてくれているサッシュを見つめる――)
 ……見ると、日奈子はすでに瞳を開き俺を見つめていた。


 * * * * *

「サッシュ……」
「ケイト姫……ご無事で……何よりです」
「………かった」
「えっ?」
「怖かった……怖かった! ずっと怖かったの!!」
「ケイト姫……」
「あなたにあんなことを言ってしまって……『死』を覚悟したつもりだったけど……サッシュに助けられることを期待してる私がいた……」
「……………」
「国のことを口にしたくせに、結局自分を犠牲にしきれなかったの……。ふふ…ダメね……あなたに助けられて私、こんなにも安心してる……」
「……ケイト姫、あなたは私たち国民の誇りです。姫は一度たりとも魔導士に屈することがなかった。……誰も姫のことを責めたりはしません」
「サッシュ……」
「どうかご自分を責めないで下さい。……少なくとも私は、姫のそんな姿を見たくはありません」
「……………」
「どうか胸を張って……国民に元気な姿を見せてあげて下さい」
「ありがとう……。サッシュ、あなたは私の誇り……いや、それ以上の存在です」
「……ありがたき幸せ。光栄の至りです」
「あなたは私を含めた全国民を救ってくれました。国民を代表して……改めてお礼を言わせてください」
「そんな……もったいないお言葉」
「これは感謝の……いえ、私の気持ちです――」

 * * * * *


(ケイトはそう言うとサッシュの首に手を回し――)
 台本を黙読している間にも、日奈子はそっと俺の首に手を回しだす。
(そして、再び瞳を閉じてサッシュにキスを……キスぅ!?)
 『キス』という文字が脳にインプットされた瞬間、台本の黙読は強制的にストップされた。
 日奈子は俺の焦りを知ってか知らずか、瞳を閉じた状態でゆっくりと唇を近づけてくる。
 沈黙の空間の中で、俺はただただ焦っていた。
 自然と滲み出てくる汗。
――あの日、偶然してしまった日奈子とのキス。
 ……しかし、今回はそれとはわけが違う。
 間違いなく今回は瞬間に触れただけの『偶然』のキスではなく、『必然』のキスだ。
 確かに『演技だから』という『いいわけ』は出来るかもしれない。
 でも、それはあくまで周囲に対する『いいわけ』だ。
 日奈子が『演技だから』という気持ちでキスをするのかはわからない。
 でも……少なくとも、俺はそんな気持ちで割り切ることは出来そうにない。
 視線はもう、日奈子の唇に釘付けになっていた。
 ゆっくりと……でも確実に近づいてくる日奈子の唇。
 あの日感じたやわらかさが、否が応にも思い起こされる。
(や、やっぱりマジでするのか? いいのかしちゃって……俺は素直に受ければいいのか?)
――俺は完全に、演技に集中できなくなっていた。
 脳裏に浮かんでは消える、様々な事象。
 焦りが焦りを生み、俺を混乱させる。


 そして、ゆっくりと俺の――――。


 ===あとがき=====

 こちら、「らぶ・ぱにっく」第12話になります。
 冷めないうちにお召し上がりください――。

 ……はい、レストラン風ではじめてみました(笑)
 『藤谷日奈子』編も第4話まできました。
 前話のあとがきで書いたとおり、演劇の全体練習の風景を描いています。
 今回のタイトルにある『さいあい』。
 これはいったいどういった意味の言葉なんでしょ〜?
 漢字2文字!
 わかった方はこちらの宛先まで――。
 ……なんて企画はありませんけど(汗)
 でもまぁ、もし答えをお寄せくだされば、解答と共にお返事します(笑)

 さて、次話はようやく『藤谷日奈子』編の佳境に入れそうです。
 演劇の本番、上手くいくんでしょうかねぇ〜。
 クラスメイトたちの頑張りが報われればいいんですけど……。
 そして、日奈子の感情はどう変化していくのでしょう。
 その答えがわかる……かもしれない第13話をお楽しみに〜♪

 2004/05/04 15:10
 何となく気合を入れなおしている状態にて。



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